ブドウ苗木の接ぎ木を始めました
ブドウは剪定枝を地面にさしておくだけ(挿し木)でも増えるのですが、フィロキセラ(ブドウネアブラムシ)という虫が寄生しブドウを弱らせるため、それに耐性のある台木に接ぎ木をして苗をつくります。
フィロキセラは、19世紀にはヨーロッパで大発生して、ヨーロッパ中のブドウを壊滅的な状態に追い込んだという怖い虫で、長野でも実際に生息しています。
苗木屋さんにも発注はしているのですが、近年のワイナリー開業ラッシュもあり、苗木の入手が難しくなってきているため、少しでも自分たちで作成しようと数年前から取り組んでいます。スタッフも、経験を積んで、腕を上げてきたようです。
ただ、安易に苗木を自前で作成すると、病気やウイルスを拡散させてしまうことにもつながりかねません。やはり海外のワイン先進国のように、公の機関による苗木の認証制度などを整備していくことが必要なんだと思います。
NAGANOワインフェスに参加
東京の帝国ホテルで開催されたNAGANOワインフェス2-26に参加してきました。当日は東京マラソンがすぐそばで行われていましたが、非常に多くのお客様にご来場いただき、NAGANOワインの魅力を多くのお客様に知っていただくとてもよい機会になっています。運営面では県を始め、NAGANOワイン応援団、そしてボランティアの方々など多くの皆さんが裏方で支えていただいていて、本当にありがたいです。
写真は長野県観光大使の峰隆太さんと。
私は冬場、毎週のようにイベントなどであちこち出張していますが、畑ではスタッフが着実に剪定を進めてくれています。今年は寒いのですが、このあたりは雪が少なく仕事がはかどっています。2月も後半になりようやく寒さも和らいできました。これから、ビン詰めや新しい苗木の植え付けなど、いろいろ忙しくなってきます。
仙台へ
仙台に行ってきました。震災後、ワインを通じて地域を活性化しようという気運のなかで、新たなワイナリーが誕生しています。
今回はすでにワイナリーを始めている方、これからはじめようとする方々の勉強会にお招きいただきました。和気あいあいとした中にも熱気があり、これからが楽しみな新しい産地です。
まずは了美ヴィンヤード&ワイナリー。畑は雪深くてあまりわかりませんでしたが、晴れていれば素晴らしい景色だそうです。真新しくきれいで機能的なワイナリー、とても仕事しやすそうでした。オープンはゴールデンウイークの頃になるそうです。
次は雪道をスリップしながらドライブして仙台秋保ワイナリーへ。なんだかニュージーランドにありそうな、おしゃれなワイナリー。自社畑のワインは2-5まだ非常に量が少ないそうですが、スタッフの皆さんがイキイキとされているのが印象的でした。 全く新しい産地で新しい道を切り開こうとされる皆さんから刺激を受けてきました!
本年もどうぞよろしくお願いいたします
ワイン関係の仕事は冬に比較的、自由な時間が多いので、この間に様々な勉強会やイベントなどが開催されます。
年末12月28日はバージニア工科大学でブドウの病理を研究し、そして地域のブドウ農家へ指導をされている荷田先生の講演会が信州大学で開催されました。荷田先生は、偶々ご両親が上田にお住まいということで、3年ほど前にヴィラデストを訪問していただき、その際に、こんなすごい日本人の先生がアメリカで研究しているのだということを知って驚き、ぜひとも日本で講演していただければと熱望していたものなのです。雨の多いアメリカ東海岸と日本は共通する問題点が多いですから。荷田先生の信州大学での講義は今後も継続的に行われるということで期待大です。
他にも全国の造り手が集まっての勉強会があったり、また、試飲会やメーカーズディナーなど多数開催されます。
1月22日千曲川ワインバレーに恋するワイン会 in上田、1月28日神楽坂アガリスさんで氷見のセイズファームさんとコラボメーカーズディナー。2月3日はしなの鉄道観光列車ろくもん「ヴィラデスト&アルカンヴィーニュ号」運行、2月12日は日本ワインピノノワールサミット、2月25日は帝国ホテルでNAGANO WINEフェス、3月3日須坂ワインフェアなど。どこかで皆さんにお会いできれば幸いです。
一昨日は世界的なワインジャーナリストである、アンソニーロ1-17ーズさんにヴィラデストをご訪問いただきました。今回は日本酒の取材がメインですが、山梨や長野のワイナリーを取材されているということで、東京オリンピックに向け、日本酒や日本ワインに関する関心が世界で高まっているようです。
ヴィラデストカフェ・ショップは1月、2月は冬季休業で、写真のように静寂に包まれていますが、3月1日から営業が始まります。
最後になりましたが、本年もどうぞよろしくお願いいたします。