夏には “アロマティック・ホワイト”!

2020.07.13

梅雨の末期に入り、毎日のように雨が続いています。これだけ雨が続くと「べと病」などの病気が心配されますが、なんとか無事に梅雨を乗り切り、本格的な夏の太陽が待ち望まれるところです。
その間にブドウは結実し、果粒は日ごとに大きくなりつつあります。この写真は、ヴィラデストで最も栽培面積が大きいシャルドネの若い実です。シャルドネは凝縮感のあるバランスの良い味わいや、落ち着いた香りから、幅広い料理に合わせることができ、ヴィラデストワイナリーを代表する白ワインになっています。

一方、ヴィラデストワイナリーでは、シャルドネに続く白ワイン用品種として、標高約850mというワイナリー周辺の冷涼な気候条件を考慮し、華やかな香りの「アロマティック系品種」の栽培に10年ほど前から取り組んできました。

まず、【 ソーヴィニョンブラン 】。フランスのボルドーやロワール、そして、ニュージーランドなど、世界で広く栽培されている品種です。ハーブやグレープフルーツのような香りが華やかで、標高が高く昼夜の寒暖差が大きいヴィラデストでは、溌剌とした酸味が特徴です。
次に【 ピノ・グリ 】。セミアロマティック品種とも言われ、少し控えめであるものの、あんずやリンゴのような香りが爽やかです。「グリ」はフランス語で灰色の意味で、果実の色は少しグレーがかったピンク。果皮から抽出されるタンニン分により芯のしっかりとした、バランスの良い味わいです。日本では北海道や長野県の一部でしか栽培されていませんが、世界中で人気が高まっています。
そして【 ゲヴュルツトラミネール 】。ライチやバラの香りが非常に華やかに感じられるワインです。

これらの品種は、ヴィラデストワイナリー周辺のような適度に冷涼な気候を好みます。日本はヨーロッパなどのワイン産地と比べると一般的に夏が暑いので、これらの品種はあまり多く栽培されておらず、なじみの薄い方も多いと思います。これからの暑い時期にぴったり! 華やかな香りと爽やかな味わいの「ヴィラデスト・アロマティック3兄弟」をぜひ、お試しください!

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◆ ソーヴィニョンブラン
◆ ピノ・グリ
◆ ゲヴュルツトラミネール