2024年の収穫がほぼ完了しました
今年は夏の猛暑の影響で、ヴィラデストでは過去最も早い9月10日の収穫開始になりました。それから、1か月以上、ほぼ毎日収穫、そして仕込みが続き、あとはカベルネ・フランとカベルネ・ソーヴィニョンを残すのみになりました。
9月半ばごろから、台風の影響などで日照が少なく曇りがちの天気が多かったことから、成熟のスピードが鈍り、また、気温と湿度が高い状況が続いたので、晩腐病を中心とした病気の発生もみられました。そのため、病果を取り除きながらの収穫となり、収穫に手間と時間がかかったのですが、スタッフの懸命な努力、そして、例年以上に多くのボランティアの皆さんが収穫のお手伝いに駆けつけてくださり、丁寧な作業をしていただいたお陰で、昨年並みの収穫量を確保することができました。
猛暑の影響で、酸がかなり下がりそうと予測していたのですが、9月の曇天の影響で酸が下がり過ぎることはなく、病気の被害をまぬがれた果実からは、2024年のヴィンテージを映し出す、ヴィラデストらしい透明感のあるワインができあがると期待しています。
今年は、2019年から植栽を開始した「御堂ワインブドウ団地」からの収穫も増えてきました。この畑で収穫されたブドウでは、先月新発売となった「御堂シャルドネ」(ステンレスタンク貯蔵で素直な果実感を感じる白ワイン)の2024年ヴィンテージをはじめ、スパークリングワイン、そして、シャルドネを使ったオレンジワインを今年導入したコンクリートタンクで仕込ました。ヴィラデストにはステンレスタンクをはじめ、オークタンク、コンクリートタンクがありますが、それぞれの容器で酸素透過度や保温性に違いがあり、それがワインの味わいに影響を与えます。
“兄弟ワイナリー” のアルカンヴィーニュで開催する「千曲川ワインアカデミー」10期生のみなさんも大勢が収穫のお手伝いをしてくださいました。ヴィラデスト周辺のワイナリーも増えましたので、数軒のワイナリーでの収穫ボランティアをハシゴする人もいたようです。
多くの方が関わってくださった2024年ヴィンテージのワイン。どうぞ、ご期待ください!