ヴェレゾンが始まりました!
7月22日に梅雨明けしてから、非常に雨の少ない高温な天候が続いています。
ブドウのヴェレゾン(果実の軟化、着色)は例年より少し早めのお盆前から始まりました。ヴェレゾンを境として、枝葉の成長から果実の成熟へとエネルギーの流れが転換します。例年だと収穫開始まではあと40日程度だと予想されますが、気象庁のホームページで調べてみると、東御市の直近1か月の平均気温は例年より1.5℃高いとのことで、早い収穫になるでしょうか。
いずれにせよ、これからの天候で2023年ヴィンテージのワインの出来が大きく左右されます。9月の天候が良いことを祈ります。
毎年のように今年は暑いと言っていますが、長い目で見ると新たな品種への取り組みも必要だと考えています。
ヴィラデストでは、日本ワインブドウ栽培協会(JVA)と協力していくつかの品種の試験栽培をしているのですが、長野県の場合は温暖化といっても数年に一度は-10℃以下が続くような寒い年がありますので、夏の高温や多雨化への対応と同時に、冬の寒さに耐えられるかという点も検証しながら有望な品種を探していきたいと思います。
今、温暖化に対応できると注目の、アルバリーニョやプティマンサンは、ヴィラデストでも20年近く前にそれぞれ10本ずつ植えましたが、耐寒性がないのか10年位ですべて枯れてしまいました。
9月中旬頃からブドウの収穫が始まると、連日の作業で全く余裕がなくなりますが、それまでの間には、いくつかイベントが開催されます。
8月26日には「ワイン&シードルガーデン in 長野」が長野駅東口公園にて長野県ワイン協会主催で開催されます。ワイン、シードルは27社が出店。150銘柄ほどが勢揃いする予定です。
長野市近郊の飲食店や、県産のクラフトビール、日本酒なども20ブースが出店し、ステージではコンサートも開催予定で、盛りだくさんに楽しんでいただけるイベントになりそうです。
また、9月2日には「東御ワインフェスタ」が、しなの鉄道「田中駅」近くの「JA信州うえだ ラ・ヴエリテ」屋外特設会場にて開催されます。従来の会場で開催されるのは4年ぶりです。
当初は東御市内に3軒だったワイナリーも今は13軒となり、東御ワインの多様性を楽しんでいただけるはずです。
私もブースでお待ちしていますので、ぜひ、お出かけください!