まだまだ暑い日が続きます

2024.08.26

昨年2023年は、東御市では残暑が厳しく、観測史上最高の平均気温でしたが、今年も同様に暑い日が続いています。
ブドウ畑では、例年より早くブドウの色づきや糖度の上昇が進んでいますので、収穫も例年と比較して、10日ほど早まるのではないかと考えています。ただ、このところ朝晩は涼しさを感じるようになってきました。今のところブドウの状態は健全ですから、収穫までのあと1か月ほど、爽やかに晴れて、昼夜の寒暖差が大きい天候が続けば、糖度の酸度のバランスのとれた凝縮感のあるブドウになると期待しています。

 

昨年までは、8月下旬に「ワイン&シードルガーデン」、9月第1週目の週末に「東御ワインフェスタ」などの野外イベントを開催していましたが、この時期の野外イベントは暑すぎること、また、収穫時期が早くなる年が増え、その時期だと各ワイナリーが多忙であることなどの理由で、各イベントは別の時期に移動することになりました。

 

いろんな面で温暖化の影響が出ていますが、ブドウ畑での対策としては、房周りの葉を整理する除葉の程度を軽くして、ブドウ房に日光が当たり過ぎないようにする、収穫時期が早まることを予想してこまめなサンプリング分析をして備える、といったことをしています。
長い目での対策としては、これまでヴィラデストでは充分に熟さなかったカベルネ・ソーヴィニョンやカベルネ・フラン、シラーなどの熟度が上がってきているので、これらの品種を増やしたり、新たな品種の試験栽培を始めたりしています。
ヴィラデストは標高約850mの高地にありますので、温暖化によってブドウの熟度があがるなどの良い影響も多いのですが、2年連続の猛暑を受け、対策の必要性が増してきていると感じます。

 

2019年から植栽を開始した「御堂ワインブドウ団地」では、そこで栽培する11者・全体で約27ヘクタールに及ぶブドウ畑が生長してきました。やはりこの規模のまとまった畑は壮観で、そこから見る景色も素晴らしいものです。御堂地区でヴィラデストが栽培する約3ヘクタールの畑からは、昨年収穫したブドウで初仕込みを行いましたが、暑い2023年の気候を反映して果実感あふれるワインに仕上がりました。今秋以降に順次発売しますので、ぜひご期待ください!

 

2024年の収穫が近づく中、ブドウ畑では最後の草刈りや防獣柵の設置をしたり、ワイナリー内では2023ヴィンテージの赤ワインの澱引きや瓶詰め作業を進めたりなど、お盆を過ぎて急に慌ただしくなってきています。