収穫が近づいてきました

2021.09.11

いよいよ、9月後半から始まる収穫が近づいてきました。ワイナリーの中では、仕込みに備えて掃除をしたり、機械の整備をしたりしています。ブドウ畑では、最後の仕上げの草刈りや、防獣用のネットや電気柵の設置などを進めており、無事にブドウが成熟するのを待つばかりになってきました。

 

今年は暖冬だったのですが、春は低温で、芽吹きはほぼ例年通りになりました。その後、一部の畑ではシカに新芽を食べられるなどの被害がありましたが、梅雨が短かったこともあり、7月から8月上旬にかけては晴れが多くなり、病気の発生も少なく、ブドウは順調に生育しました。ところが、お盆のころから長雨が続き、低温や日照不足で、少し心配な状況になってきました。

シーズンの最初から最後まで順調ということは、ブドウ栽培ではまずありません。特に、湿潤な日本の気候の中で、もともと乾燥した環境を好むブドウを栽培し、ワインをつくることは簡単なことではありません。しかし、この気候が、日本ワインの繊細で優しい味わいに繋がっていることも確かです。自然と共存しつつ、できる対策はしっかりしたうえで、適期に適切な栽培管理をおこなっていく。当たり前のことを愚直におこなっていくしかないのかなと思っています。

 

昨日は久しぶりに秋晴れになりました(今日はまた雨が降りましたが、明日は晴れそうです)。
幸い、スタッフの努力もあり、長雨に耐えてブドウはほぼ健全な状態。
ここから収穫終了までのあと約1か月半の間、昼夜の寒暖差の大きい、カラっと晴れた天気が続いてくれることを祈るばかりです。
きっと、2021年もよい収穫が迎えられるでしょう!!