ブドウの開花が進んでいます

2024.06.14

ブドウ畑では新梢が勢いよく伸びています。しばらくはどんどん伸びますので、枝をまっすぐ立てて整理をし、風通しや日当たりを良くすることで、病気を防いだり光合成を促したりといった作業を進めます。
先月5月10日には、ヴィラデストを含む広い地域で霜害が発生しました。ヴィラデストのブドウ畑への被害は軽微だったものの、改めて自然の中で営む農業の宿命を思い知らされました。今年は梅雨入りが遅れていますが、雨に弱いブドウにとって、この梅雨をいかにうまく乗り切るかがポイントになります。そして今、ブドウ畑では開花が進んでいます。開花から100日で収穫と言われますが、自然とうまく折り合いをつけて、今年もよい収穫が迎えられるようスタッフ一同がんばります。

 

ここ数年、千曲川ワインバレーでは、「千曲川ワインゴーランド」と題して5月後半の週末に多くのワインイベントが開催されています。コロナ禍で一箇所に多くの人が集まることが難しい状況の中、地域の中で複数のワインイベントを周遊するというものでしたが、コロナ後も、爽やかな初夏の気候の中でワインを楽しむイベントとして定着してきました。
5月11日、12日には、10回目となる「東御ワインフェスタ」が開催されました。このイベントを始めた頃には市内にワイナリーは3つだけでしたが、今では14となり、個性あふれるワインやフードが集まるイベントになりました。

 

6月1日には、「ヴィラデスト ワイナリー祭り」を開催しました。イベントの前日と翌日は雨だったのですが、当日は初夏の爽やかな天候の中で、ヴィラデストOBや日頃から交流のある飲食店の皆さんにも出店していただき、和やかに楽しいお祭りになりました。多くのお客様にご参加いただき、本当にありがとうございました!

 

6月8日には、日本ブドウ・ワイン学会西日本地域研究会(@京都大学農学部)において、『信州上田、東御におけるワイン造りへの挑戦』というテーマで、信州うえだファームの船田顧問、藤崎さん、そして、ファームの元研修生で「千曲川ワインアカデミー」1期生でもある、スターダストヴィンヤードの星野さんと一緒にお話をさせていただきました。
信州うえだファームは、主に耕作放棄地を再生して、育成した研修生を就農させるという取り組みをされています。また、星野さんは内科医の仕事を続けながら、ブドウを育て委託醸造でワインをつくっています。この10年間の取り組みで、広大な耕作放棄地がワインブドウの畑に生まれ変わり、様々なキャリヤやバックグラウンドを持つ人たちが千曲川ワインバレーでワイン造りに関わるようになったこと、それによって、地域に変化や活気が生まれていることの価値を、私としても改めて考える時間になりました。