ブドウ苗木の接ぎ木を始めました
ブドウは剪定枝を地面にさしておくだけ(挿し木)でも増えるのですが、フィロキセラ(ブドウネアブラムシ)という虫が寄生しブドウを弱らせるため、それに耐性のある台木に接ぎ木をして苗をつくります。
フィロキセラは、19世紀にはヨーロッパで大発生して、ヨーロッパ中のブドウを壊滅的な状態に追い込んだという怖い虫で、長野でも実際に生息しています。
苗木屋さんにも発注はしているのですが、近年のワイナリー開業ラッシュもあり、苗木の入手が難しくなってきているため、少しでも自分たちで作成しようと数年前から取り組んでいます。スタッフも、経験を積んで、腕を上げてきたようです。
ただ、安易に苗木を自前で作成すると、病気やウイルスを拡散させてしまうことにもつながりかねません。やはり海外のワイン先進国のように、公の機関による苗木の認証制度などを整備していくことが必要なんだと思います。