収穫が近づいてきました
雨が少なく気温の高い8月が過ぎ、9月になっても暑い日が続いています。このおかげで、ブドウの熟度が一気に上がってきました。
写真はピノ・ノワールですが、すでにしっかりと色づいており、今年は例年より早めの収穫になりそうです。
昨日の夜は、私も理事として参画している「日本ワインブドウ栽培協会(JVA)」の“ウェビナー(ウェブ上でのセミナー)”に参加しました。講師は、バージニア工科大学の荷田瑞穂先生。ワイン用ブドウの病理学をフィールドで研究・実践されています。
バージニアがあるアメリカ東部は、カリフォルニアなどがある西部と異なり雨が多く、日本の気候条件に似ているため、我々にとって参考になることが多くあります。アメリカの最先端の情報を、しかも通訳を介さず日本語で講演いただけるのは、非常にありがたいことです。
バージニアでは、1990年代にワイナリーが増え始めたそうですが、当時は苗木の品質管理が厳密でなかったために、ブドウのウイルス蔓延を招き、ようやく最近になって状況が改善されつつあるとのことでした。日本においても、苗木の品質を向上、そしてワインの品質を向上させていこうというのが、JVAの活動目的のひとつでもあります。
コロナ禍の影響で、オンラインでの会議やセミナーは一気に普及しました。これまで荷田先生には、来日された際にお話を伺ってきたのですが、今回はアメリカから中継で(しかも先生がおひとりで操作して)、全国各地の会員がオンラインでセミナーを受講することができるとは、1年前には考えられなかったことです。コロナ禍によって、否応なく社会が進歩した点もある、と前向きにとらえたいです。
来週あたりからは、収穫、仕込みが始まり、息もつけぬほどの状況になりそうです。ブドウの状態は、今のところ順調です。2020年もすばらしいヴィンテージになるよう、ヴィラデストチームで一丸となって全力で頑張ります!
—
※例年は収穫ボランティアを募集しますが、今年は募集いたしません。
ご了承ください。
—